膝の痛み Knee’s pain

膝の主な痛みの原因と膝構造

膝の構造(右足 前面と側面)
膝の構造(右足 前面と側面)

「年ですね」

そんな風に病院で言われて

来院された患者さんも多い「膝」について。

格闘技やダンス、スポーツ障害としても多い箇所になります。

 

主な痛みの原因としては

・半月板損傷

・軟骨の磨り減り(変形性膝関節症)

・全十字靭帯損傷

・ランニングニー

・オスグッド病(成長障害)

 

 

膝の構造

簡単ですが絵に描いてみました。(上図)

・骨

骨は太ももの骨(大腿骨)とフクラハギの骨(脛骨と少し腓骨)で構成しています。

 

・半月板

膝にしかない大事なもの、壊れたら治らない。(実は治る箇所有り)

位置ズレの痛みを出す。

外側はOの形、内側はCの形。運動家は内の半月板が大切。

 

・靭帯

外と内に縦1本ずつ。膝の中に前後1本ずつ。その他色々。

可動性と安定性を保つ、本当に凄い構造の支え。

 

・軟骨

病院で壊れていますね、って言われる箇所堂々の1位(当社比)

ヒアルロン酸などが栄養。

 

・関節包/滑膜

膝の治療でとても大事だけど、あまり触れてもらえない構成物。

レントゲンに写らず、半月板損傷の検査で痛みを発する困った場所。

 

・その他

筋肉とか滑液包とか

 

半月板損傷 meniscal lesions of the knee

半月板の構造(右足 下が前面)
半月板の構造(右足 下が前面)

・半月板とは?

膝関節内にある安定材、クッション材

中央程薄く、辺縁程厚い。

膝関節屈曲時に後方伸展時に前方に移動する。

繊維軟骨組織

 

・なぜ壊れる?

急性…体重をかけつつ捻る、などの急な外力

亜急性…体重の増加や頻繁な階段昇降などの蓄積したダメージ

 

・症状は?

膝(周辺)の痛み

膝関節の屈曲・伸展障害

ロッキング(膝が急に動かなくなる)

 

・治療方法は?

観血療法…縫合術が望ましいが、大体は半月板の損傷箇所の切除術になる

無観血療法…半月板に可動性を加える組織(主に筋肉 内側広筋と外側広筋)への治療

 

・鑑別は?

レントゲンには映らない

徒手検査もしくは、MRI診断