人体解剖による専門的な知識・経験

こんにちは、間庭です。先日参加した解剖実習の様子です。

(一部グロテスクな表現を含みます。)

アメリカ-ハワイ大学で行われた人体解剖実習
アメリカ-ハワイ大学で行われた人体解剖実習

ハワイ大学で行われた人体解剖実習へ参加して参りました。

 

メスで実際に解剖をする2日間。

震えました。

 

日本でも解剖実習を経験しておりますが

研修医が解剖実習した御遺体を手袋ごしに数時間触るだけ

という、満足な解剖とは到底呼べない代物。

 

そういえば腰や背中の解剖見ていません。腰痛の患者さん沢山いらっしゃるのに、です。

 

日本で出来ないのなら、出来る国に行けば良いじゃない。

 

 

行ってきました。アメリカは常夏のハワイ

日本から整形外科の先生も帯同され、現地では300体程解剖されているエキスパートなスタッフ(皆、教授かアスレチックトレーナー)にご教授頂きながら解剖を進めました。

 

余談ではありますが、当院の「笠井」が参加者最年少。25歳

40〜50万円もするセミナーに「全部出すから、絶対に行きたい!!」と手を挙げた彼女は私の誇りです。

 

写真の様に素敵な天気のハワイ

2日間7:00〜18:00にて切ってきました。

I LOVE 太陽!!!!!!!!!!

 

 

解剖中の撮影は厳禁なので、可愛い猫ちゃんのモザイクで勘弁してください。

 

解剖実習では3体のご献体を解剖します。

男性1人、女性2人。

この方々の協力無しでは解剖実習は行えません。自然の手を合わせていました。

 

うつ伏せの状態からメスを入れていきます。

そっと置くだけで皮膚を貫くメス。先ずは皮を剥ぎ、背中の脂肪を取り除き浅層筋を観察します。

 

僧帽筋、広背筋

筋肉って凄いんですよ。美しい。

教科書では決して分からない3次元の筋走行は、直立歩行を始めた人間故の筋肉の捻じれを示していました。

 

肩を挙げた際にゴリゴリ言う元、肩甲骨まで引き剥がしていきます。

人体模型のままだと思っていると治療は出来ません。肩甲骨や骨盤の骨の薄さがどれ程か見ました。実際に筋肉が付いていた、洗浄していない肩甲骨。うっすい。和紙の様に向うの光が透けます。

 

その肩甲骨に20弱もの筋肉が付着し、あらゆる方向に肩甲骨を動かしていきます。

背中の筋肉、実はほぼ全てが腕(というか肩甲骨)を動かすために存在しています。発達学になってしまうので長くなりますが、背中の筋肉で背中を動かすために使う筋肉はどれでしょう?

現実に目の当たりにすると、背中の筋肉の意外性は驚きしかありません。

 

自律神経までしっかり観察。

自律神経の走行など、3次元でないと決して理解出来ないと思います。

教科書に書いてある事は嘘なのでは?そう思った程でした。

 

骨盤周りの解剖も勿論行います。

 

 

 

こんな風に骨盤は歪むのでしょうか?

実際に見てきました。医師の立会いのもと、

骨盤周りの筋肉を慎重に剥がし可動を見て、

靭帯を引き剥がし可動を見て、

癒着した骨を砕き、可動を見ました。

 

産後の骨盤矯正や、腰を周りのダイエットへの知識としても教科書には無いものが見れました。

股関節も実際に脱臼させ、整復しました。

腸腰筋まで掘り出して見ました。ここ触れるならば、分厚い腸はどうするのでしょう?

 

膝は前十字靭帯付着状態と敢えて切断した状態で緩みを確認しました。

他の靭帯損傷での緩み、関節包の付着領域。

半月板と膝窩筋の付着ではハワイ大学の教授も巻き込んで討論になりました。興奮しました。ひゅう〜。

 

膝関節の石灰沈着にて削ってしまった軟骨部を見たことがありますか?

硬いアイスクリームを無理矢理削ったような跡が付きます。痛い。

 

アキレス腱を切断しました。

思っている以上に太く、硬く、脆い。

座骨神経を観察しました。

3色ペンより太く、教科書の様な走行はしていません。

筋性の座骨神経痛を治すならば、狙う場所は先ず根元でしょう。

 

 

今年、歯科医師の前で講演するので特別に顎関節も解剖させて頂きました。

当院は手技と超音波を用いた顎関節治療にて成果を出し、今では歯科医の紹介でくの顎関節症の患者様が来院されます。

 

顎関節の解剖知識は新たに勉強して挑みました。

しかし、実際に解剖していくと咬筋や側頭筋は思っている以上に強く複雑に絡み合っています。

翼突筋に至っては表面からの解剖が難しく、カッターにて頬骨を切り解剖しました。

 

口を開ける筋、閉じる筋全てを取り除いても顎関節は硬く、動きません。

関節円板摘出まで行いましたが、その時感じていたのは今まで以上の治療効果が期待できる顎関節治療方法でした。

 

顎の関節円板など、思っている形は絶対にしていません。私は最初見落としました。

 

今回、最も分かった事。それは

何も分かっていない自分自身でした。

 

教科書を勉強し国家資格を取り、治し方を沢山勉強しました。

でも、この機会を通して身体というものをやっとしっかり理解できました。

 

文章でも伝えにくいのですが

患者さんの身体の筋肉、骨、痛い所が透けて見える様になった気がします(あくまで気がします)

これは当院スタッフ笠井も同じ。

行って本当に良かったと感じております。

 

とはいえ、まだ1回。

これから毎年の様に参加し、見識を深めていきたいと思います。

当院の治療スタッフは海外解剖実習を義務とし、皆に経験させます。

それほどインパクトのあるものでした。

 

 

今回、同じラボにて順天堂大学病院の医師が肩関節手術の練習を行っていました。

幸運にも見学させて頂き、話をする時間がありました。

 

整形外科医は本当に凄いです。

我々整骨院では決して治す事の出来ない箇所を、手術という素晴らしい技術で治していきます。

見学させて頂き、話を聞き、元々あった考えが強くなりました。

 

分業の大切さ、患者様の為にも協力させて頂ける関係の構築

 

整骨院には限界があります。

解剖しようが何だろうが、手術が必要な症状を治せるなど豪語してはいけないと思います。

また、損傷を治す事そのものは生体の活動になる為、我々が行う事はその助長動作

 

解剖実習を通し、身体の素晴らしさを改めて再確認できました。

治療という仕事に更に誇りを持つ事ができ、謙虚に身体を診させて頂きたいと思います。

 

 

次回はもっともっと学んでまいります。

 

 

まにわ整骨院

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